第31作 ロケ地マップ

新潟県 小千谷市

夢を見て昼寝をしている寅さん。

枕代わりにしていたバッグの持ち主に起こされる。

 

船岡公園。

高台の公園の広場でロケが行われた。

 

本編に映るすべり台は近代的なものに変わっている。

 

新潟県小千谷市稲荷町12−2

2014年8月訪問

 

「道中、お気をつけなさっておくんなまし」

茶店の前でちんどん屋にお詫びする寅さん。

 

遠くに見えるのは信濃川。

 

茶店は本当にあったのだろうか…。

セットなのだろうか…。

 

茶店の前にあった木、子どもたちが座っていた木は、同じ位置にあると思われる。

 

ちんどん屋が寅さんのことを「なんだろう、あの人」「時代遅れよ」と話している。

 

木々が成長しているので、信濃川の手前の船岡や日吉の街並みが見えづらくなっている。

新潟県 新潟市

満男の運動会のことでひと騒動で旅に出た寅さん。

田園風景。

 

新潟市西蒲区並岡の田園地帯。

 

初訪問時、バス停・福島を頼りに地元の人に聞いたりしながら探したが遂に見つけられずにいたこのロケ地は寅友・寅福さんが発見された。

 

新潟県新潟市西蒲区並岡

2019年4月訪問

 

はさ木のある風景。

 

はさ木とは、稲などの穀物や野菜などを刈り取った後、束ねて天日干しするために使われる木のこと。

 

遠くに見えるのは弥彦山。

 

前のカットとは同じポイントだが、映している方向が真逆。

(※かなりヒキのサイズで撮影しています)

白根大凧合戦。

 

信濃川の分流である中ノ口川沿いの白根地区。

 

奥に見える赤い屋根と右に曲がるカーブからこのあたりでのロケだと思われる。

はさ木のある西蒲区から東へ。農家の人に道を聞いた寅さんは大凧合戦の祭会場へ来たのだろう。ただバイのシーンはない。

 

新潟県新潟市南区白根3052付近

2013年8月訪問

 

白根大凧合戦と川沿いの参加者。

 

本編に映る青い橋は、白根橋。

 

白根大凧合戦は、毎年6月に開催され、中ノ口川を挟む新潟市南区白根地区と西白根・味方地区がそれぞれの地区から大凧を上げて絡ませ、凧の綱が切れるまで引き合い勝敗を決めるという祭。

 

 

 

川とアーチを描く橋。

 

信濃川に架かる万代橋。

 

信濃川に架橋された初めての橋で国の重要文化財に指定されている。

橋の向こう側にあるのはホテルオークラ新潟でこの後も本編で登場する。

 

新潟県新潟市中央区万代2-4−28

2013年5月訪問

 

万代橋を渡る人々。

 

万代橋は新潟の街のシンボル的存在。

 

前のカットで映る電波塔はNTT。

本編で目立つコロナ・クラウン・カローラの看板はなくなっていた。

 

はさ木のある風景から一変。

都市の風景に変わる。

「そんな怖い顔してると女にもてませんよ」

「じゃ、どういう顔が女にもてるかっていうとこういう顔。いつもニコニコ明るい笑顔」

バイをする寅さん。警備員が止めに入る。

 

白山公園。

奥に見えているのが新潟県民会館。

白山公園は整備されて、寅さんのバックに映る噴水などがなくなっている。

 

新潟県新潟市中央区一番堀通町地先

2013年5月訪問

【参考】

寅さんのバイの位置

※1975年航空写真

 

新潟県民会館が見えて噴水の近くがバイの位置となる。

さらに芝生から伸びるコンクリの道でバイをしていることから赤い丸の場所が寅さんのバイの位置。

 

公園は大きく変わり、寅さんがバイをしていた道はない。

 

京はるみショーのコンサート会場。

京はるみの急病による公演中止の看板がある。

 

新潟県民会館。

 

1967年に開館したホール。

「男はつらいよ」第1作より早く完成していた。

 

新潟県新潟市中央区一番堀通町3−13

2013年5月訪問

 

当日券売場での払い戻しの列に並ぶ人たち。

 

大ホール出入口の脇に、当日券売場となっていた窓口があった。

 

右のコンクリートの柱の右側はガラス張りになっていた。

 

マネージャーがマスコミ対応をしている。

京はるみの急病は扁桃腺が腫れたためだと説明しているが、付き人が食中毒と違う説明をしていたと突っ込まれている。

 

マネージャーとマスコミは右側の階段を上がってきた。

外からガラス越しに撮影した。

 

マネージャーが鋭いマスコミに追われている。

京はるみが行方不明だという噂があるという。

 

建物の東側の外階段。

 

歴史のある建物なので、ほとんどロケ当時のまま。

「おばさん。この近くに安~い宿屋ねえかな?」

「ビジネスか~。ビジネスはあんばい悪いな」

食堂で女主人に宿がないか聞く寅さん。

テレビでは京はるみのニュースが流れている。

 

JR越後線の高架・関新ガード下近く。

ロケ当時の航空地図と近所の方の証言から、この場所だと思われる。

 

新潟県新潟市中央区関新1-4付近

2019年4月訪問

 

食堂を出て歩き出す寅さん。

 

ちびとらの正面に映るのが関新ガード。

食堂の隣の茶色い建物のお店はなくなって空き地になっていた。

 

本編で映る電車は、かつて新潟市の白山前駅と燕市の燕駅と結んでいた新潟交通電車線。

1999年4月に廃線となった。

 

寅さんの今夜の宿はどこなのだろうか…。

新潟県 出雲崎町

 

越後交通の良寛堂前バス停。

民宿・食堂まるこ。

 

良寛生誕地である良寛堂の前。

良寛は江戸時代を代表する禅僧で、詩人、歌人、書家としても知られる。

 

まるこは改装されていた。

 

新潟県三島郡出雲崎町石井町57

2013年8月訪問

 

【参考】

 

良寛堂前のバス停。

現在も越後交通。

 

良寛堂の向かい側にある。

 

良寛堂の入口前でバイをする寅さん。

 

右側に少しだけ映っているのが良寛堂。

 

その後ろ(寅さんとは反対方向)に良寛像があるのだが、日本海を向いている。

良寛の母の故郷は佐渡島。

その佐渡島を見つめていた。

 

そしてこの後、佐渡島へ渡るのは、寅さんだった。

 

良寛誕生の地の碑の前でバイをしている寅さん。

子どもの紙風船をふくらませてあげる。

 

 

 

「あ~、この街は商売にゃ向かねえな」

女の子からお礼をいわれた寅さん。

立ち上がってバイをあきらめる。

 

良寛堂の前にあった木造のお店は建て替わっていた。

柏崎、長岡までの距離が書かれていた標識は変わっているが、柏崎、長岡の表記がある。

良寛堂の俯瞰。

そのバックには日本海。

 

住吉神社、石井神社の脇、稲荷社付近で撮影。

 

初訪問時は夏で木々が生い茂り、良寛堂が見えずらく、撮影したがほとんど見えなかったので再訪した。こちらは2度目の訪問時の写真。

良寛と夕日の丘公園からだと高すぎる。

 

新潟県三島郡出雲崎町

2019年4月訪問

 

【参考】 良寛堂俯瞰へのアプローチ

 

352号線を少し入った所に良寛堂の裏山にある稲荷社への入口階段がある。

(下の左写真:ちびとらが指差している)

 

階段を上がっていくとお墓と稲荷社がある。

(下の右写真)

 

2013年8月の訪問では写真を見ていただければ分かるが、木々が生い茂っていて、良寛堂がほとんど見えなかった。

2019年4月の再訪時に撮影ができた!

 

訪問される際にはシーズンを検討されることをおすすめしたい。


 

佐渡行切符乗船売場。

 

芭蕉園の向かい側。

かつての街道の面影を残す道。

 

切符乗船売場の建物は空き地の場所と思われる。奥の木造の家の屋根の造り、3軒奥の店舗の庇テントがロケ当時と同じ。

 

新潟県三島郡出雲崎町尼瀬194付近

2013年8月訪問

 

赤い灯台のある港。

 

出雲崎港。

赤い灯台は防波堤灯台。

 

魚釣りをしてる人が多かった。

 

新潟県三島郡出雲崎町尼瀬194

2013年8月訪問

 

「海は広いな~」

赤い灯台のある防波堤にたたずむ女性の後ろ姿。

寅さんの歌声が聞こえてくる。

 

堤防の作りはロケ当時と少し変わっている。

赤い灯台まで堤防が延びている。

ロケ当時は灯台までつながっておらず、階段で降りられるようになっていた。

次のカットで京はるみが階段を降りていくシーンがある。

 

「おじさん、おじさん。向こうに見えるあの島はなんて島だい?」

「あ?あれが佐渡島か!」

船長に島について聞く寅さん。

 

本編にも映る港から海をはさんで右奥に見える白い建物は新潟漁協出雲崎支所。

 

 

「やめた~?どうだい、カンバンぎりぎりに滑り込んでかき出してさ。残り物には福があるってんでこんなやつがポコッと出てくることはねえかい?」

船長と佐渡島の金山の話をする寅さん。

 

対岸には新潟漁協出雲崎支所と出雲崎市場が見える。

 

「お姉さんも面白えか」

京はるみが話を聞いていて笑っている。

 

「船長、どこ行くんだい?この船は」

「佐渡行くの?俺乗せてってくれ。頼む!」

佐渡に向けて船で出発する寅さんと京はるみ。

 

 

 

釣り人たちが「なんであんな所にはるみがいるんだろうな?」と話している。

船は赤い灯台の下を佐渡に向かって行く。

 

 

 

新潟県 新潟市

 

ホテルの外観。

 

新潟市の最初のカットで出てきた万代橋の脇に立つホテルオークラ新潟。

 

実際に宿泊して撮影した。

 

新潟県新潟市中央区川端町6-53

2013年5月訪問

 

 

タクシーがホテルオークラに入ってくる。

 

ホテルの西側から車付けへの道がある。

 

タクシーは新潟タクシー。

 

タクシーがホテルのエントランス前に停まる。

ホテルマンが出迎える。

 

京はるみの事務所の社長がタクシーから降りてくる。

京はるみの報道について新聞を読んでいたようで、たくさんの新聞を抱えている。

 

 

【参考】京はるみの置き手紙

 

ホテルオークラ新潟の部屋にあるメモ用紙。

 

実際に宿泊し、同じメモ用紙があるのか確認してみた。

 

最上部の表記がホテルオークラだけになっていたので、現在は全国のホテルオークラで統一になっているのかもしれない。

 

新潟県 佐渡市

 

小さな船で佐渡島に到着する寅さんと京はるみ。

 

佐渡島の南端に近い矢島・経島。

 

驚くことに木々がロケ当時と同じように立っていた。

 

新潟県佐渡市小木

2013年5月訪問

 

船酔いしている寅さん。

矢島・経島にある赤い橋をくぐって船が入っていく。

京はるみが寅さんに「もう着くわよ」という。

 

船上からのロケのため、船に乗って撮影した。

 

新潟県佐渡市小木

2013年5月訪問

 

矢島・経島の港。

 

本編に少しだけ映る小屋が残っていた。

港に座って休む船酔いした寅さん。

京はるみが船長に近くに民宿があることを聞く。

 

矢島・経島の港。

赤い橋は塗り替えられたので、本編よりも色鮮やかに目立つ。

寅さんが座っていたあたりにちょうどたらい舟があった。

 

新潟県佐渡市小木365−1

2013年5月訪問

 

民宿に向かう寅さんと京はるみ。

 

宿根木の集落。

下船した矢島・経島ではない。

 

宿根木は、江戸時代後期から明治初期、北前船の寄港地として発展した港町で、船大工によって作られた家々や街並みが残り、国の重要伝統的建造物群保存地区となっている。

 

新潟県佐渡市宿根木426

2013年5月訪問

 

「水知らずのあんたに、すっかり迷惑かけてすまねえな」

京はるみにお礼をいう寅さん。

 

三角家の前の通り。

 

矢島・経島の港で「この先に民宿がある」と言っていたのだが、約2.5km離れた宿根木の集落を歩いている…。

 

 

子どもを背中に背負ったおばあちゃんが、寅さんと京はるみのことを見ている。

 

三角家から路地方向を映している。

 

趣のある矢島・経島の港に到着し、この街並みの中を歩いて投宿するために、このような離れた場所でロケが行われたのだろう。

 

民宿 吾作に到着する寅さんと京はるみ。

 

白山神社の前の家。

民家を吾作に仕立てたのだろう。

 

街並みが保存されているので、回りの家がそのまま残っている。

 

新潟県佐渡市宿根木464

2013年5月訪問

はるみの事務所の社長やマネージャーたちが佐渡島に到着する。

 

両津港。

 

社長たちは、通常の連絡船を利用するので、旅客船ターミナルに着く。新潟市内から行く場合はこの両津港への船が出ている。

寅さんとはるみが着いた矢島・経島ではない。

 

新潟県佐渡市両津湊353

2013年5月訪問

 

黄色い花・カンゾウが咲く海沿いの山道を歩く寅さんと京はるみ。

 

神子岩が見える田畑のあるこのあたりでの撮影だが、周辺はかなり地形が変わっていた。

ピンポイントを探すのは難航した。

 

 

はるみの事務所の社長たちがタクシーに乗ってやって来る。

 

宿根木の伝統的構造物群保存地区の入口の宿根木バス停前。

 

社長たちを乗せたタクシーが走ってきたのが佐渡一周線。ロケ当時より道幅が広がっていた。

 

新潟県佐渡市宿根木

2013年5月訪問

 

はるみが海岸で「佐渡おけさ」を歌っている。

その様子を見つめている寅さん。

 

沢崎鼻灯台が見える海岸。

 

新潟県佐渡市沢崎

2013年5月訪問

 

はるみの事務所の社長たちを乗せたタクシーがやって来る。

 

新発見したロケ地で、右側の倉庫のような建物が残っていた。

この山道を社長たちはかけ降りる。

 

山道は荒れていたので、ロケ当時はきれいに整備されいたか、ロケ用にきれいにしたのかだろう。

 

 

 

はるみの事務所のスタッフが景色に見とれているが、社長は「何が良い景色だ。道が悪すぎるよ」と言っている。

 

山道の脇は草が生い茂っていたので、本編アングルでの撮影は難しかった。

 

 

 

事務所の女性が良い景色と言っていたが、木々や草が生い茂り、遠くの景色も見通すことができなかった。

 

訪問時は社長たちが行った道を歩いてみたかったが、途中から完全に道なき道となっていたので断念した。

 

社長たちが山道を降りてくる。

 

沢崎鼻の漁港近く。

漁船に乗って小木の港へ出発する寅さんとはるみ。

 

沢崎鼻の漁港。

 

写真の右側に映っているがたらい舟が置かれていた。

佐渡一周線の高架道路が出来て風景は大きく変わっていた。

 

新潟県佐渡市沢崎703付近

2013年5月訪問

 

はるみのマネージャーが漁港のおばさんに寅さんとはるみのことを聞く。

 

沢崎鼻漁港の一角。

建物などはロケ当時の雰囲気を残していた。

 

漁船に乗って沢崎鼻漁港を後にする寅さんとはるみ。

それを見ているマネージャーたち。

 

 

大型旅客船が港に停泊している。

船に乗りこむ車両。

 

小木港。

 

本編アングルの撮影は困難だったので、少しずらして撮影した。

 

新潟県佐渡市小木町

2013年5月訪問

 

土産店・食堂の店頭。

 

小木港の山本屋みやげ店。

 

店内から撮影させていただいた。

本編では店の前は駐車場だが、訪問時には郵便局になっていた。

 

新潟県佐渡市小木町63-1

2013年5月訪問

 

はるみが港を眺めている。

社長たちがタクシーで港に到着する。

 

山本屋みやげ店の2階から。

郵便局ができて、タクシーが停まった道路も見えなくなっている。

 

社長たちが階段の下までやって来る。

 

山本屋みやげ店でのロケは、この階段のシーン、窓際のシーンや外観、店頭のシーンなど。

 

 

北海道 京極町

 

ローカル線が駅から出発している。

はるみのコンサートの歌が続いている。

 

胆振線の京極駅のロング。

青い屋根の建物あたりが京極駅だった場所。

 

胆振線はロケから3年後の1986年11月に全線が廃止され、京極駅も廃駅となった。

 

北海道虻田郡京極町春日100付近

2015年8月訪問

 

羊蹄山と駅ホームの名所案内の看板。

 

京極駅のホームからの撮影だが、駅もホームも無くなっているので、カメラ位置を想定して撮影した。

 

残念ながら羊蹄山の頂上付近は雲に隠れていた。

 

北海道虻田郡京極町京極18付近

2015年8月訪問

 

京極駅から出てくる寅さん。

納涼羊蹄夏祭の看板。

 

京極駅は廃駅となり、現在はJAの施設となっている。

遠くに映っている特徴的な建物は農協の麦保管施設。

 

北海道 留寿都村

長万部のクマとひと騒動おこす寅さん。

カメラがZBして祭りが行われている交差点の全景を映す。

 

留寿都の交差点。

 

寅さんが降りた京極駅からはかなり離れている。右側のはた商店などロケ当時のまま建っている。

 

北海道虻田郡留寿都村留寿都69-3

2015年8月訪問

 

羊蹄山をバックに終。

 

北海道虻田郡留寿都村向丘

2015年8月訪問

 

 

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