高羽哲夫の軌跡~湯川たから館~                      そして高羽アングルでの埼玉ロケ地

さて前回の記事では、「男はつらいよ」に埼玉県でのロケがあった、というこれまでの定説を覆す発見について紹介しました。

そのロケ地が埼玉県秩父市の美の山公園であること、その補強材料を得た場所が福島県湯川村にある高羽哲夫さんの資料館だったことを書きました。

 

湯川村への訪問をお誘いいただいたのは寅友の寅福さん。

寅福さんはある作品のあるロケ地を探しており、資料館に展示してある「男はつらいよ」の撮影を務めた高羽さんが使用した台本を閲覧することを目的とされていました。

 

そのお誘いに私は二つ返事でOKしました。

なぜなら、私にも大きく2つの目的があったからです。

 

それがこの第14作のオープニングのロケ地について何かヒントはないのかということ。

そしてもう1つが別の作品のあるシーンについて、数年前から探索を続けており、そちらも何か台本に書かれてはいないのか見てみたいということでした。

10月中旬のある日、湯川村へと向かいました。もう1人、彰さんも同行されました。こういう場合、運転は私の仕事です。途中、雨も降りましたが、お昼前に無事、湯川たから館に到着。

 

湯川たから館には「高羽哲夫の軌跡」と立派な看板が立っています。

 

事前に寅福さんが台本の閲覧をさせていただく旨、許可を得ていたので、館の職員の方に歓迎していただけました。

 

そして初めて資料館に足を踏み入れました。

入口はこんな感じです。

 

湯川村の出身、高羽さんの功績がいっぱい詰まっていそうです。

 

館内には高羽さんの写真、ロケの様子などの写真がたくさん飾られています。

 

ロケ地を回ると高羽さんのカメラがどこから撮影したのか探して、それを私たちは高羽アングルと言わせていただいています。

 

その高羽さんがカメラの脇で指示をしたり、カメラを覗いたりしている写真の数々…。

それらを見るだけでも楽しい時間です。

高羽さんが使用された台本もずらりと並んでいます。

 

それではいよいよ台本の閲覧です。

お昼過ぎから閉館前までの4時間ほど、あっという間に時間が経っていきます。

 

ロケ地の記載やヒントが書かれていないのかチェックするのですが、どうしてもいろいろと台本の脇に書かれたメモだったり、撮影のサイズやパンなどのメモに目が行ってしまい中々はかどらないのです。

面白くて本来の目的を忘れてしまいそうになってしまいました。

 

閉館が近づき、いよいよ今回の目的の第14作の台本を手にしました。

いきなり本編最初のシーンの部分ですからね。

開けるのがドキドキです。

「あっ!!!」

と思わず声をあげてしまいました。

 

そして「良かった!やっぱり推理は合ってたんだ~」と発してしまいました。

 

そう。高羽さんの台本の1ページ目にしっかりと書かれていたのです。

実写(秩父美の山)

 

その声に何か発見したのだろうと思ったのでしょう。寅福さん、彰さんが近づいてきました。

 

そして、私が個人的に数年かけて作成してきたロケ地の資料データを見せました。そこに埼玉県秩父市と書いてある箇所を見せ、高羽さんの台本も見ていただきました。

 

長きにわたって、埼玉県ではロケが無かった!というのが定説となっていた中、お2人は沈黙…。

言葉を失うというのはこういうことなのでしょうか。

 

最後の最後に大発見をして私たちは湯川たから館を後にしたのです。

 

帰りの車の中。

お2人の会話は95%、この話題でした。

残りの5%は交通費の精算。

 

私はというと…。

初訪問のロケ地に降り立った時の最初の感動や興奮を大事にしたいという個人的な思いがあり、お2人の会話やスマホを使って秩父美の山の画像検索に極力加わらないようにし、安全運転に集中していたことは言うまでもありません。

 

そして、数日後…。

埼玉県秩父市美の山公園を訪れ、雲海は発生する秩父の山々の撮影に成功。

(サイトのTOPページに貼ってあります)

その後、夕暮れ時の撮影、そして3回目には「高羽アングル」での雲海撮影に成功しました。

 

ありがとうございます。高羽哲夫さん。

  

追伸…。

 

もう1つの目的だった別の作品のあるシーンについても台本にしっかりと記載がありました。

私のサイトを見た方からの情報提供、その後も私は探索を続け情報提供いただいた場所に間違いないとは思っていたのですが、この未発見だったロケ地がその場所であることが補強され確定することができました。

こちらについては近日中に報告させていただきます。