夢の中。
寅さん地蔵からオーバーラップし、縁側で昼寝している寅さん。
木曽路の宮ノ越宿にある徳音寺。
ここは長く不明ロケ地だったが、3度目の現地での探索でついに見つけることができた思い入れの強い場所だ。
木曽郡木曽町日義124−1
2014年5月訪問
住職から起こされる寅さん。
本編にこの後出てくる妙覚寺と構図が酷似しているためそのよう考えられてきたが実は全く違う場所だった。
発見までのレポートはブログを参照してください。ブログ
縁側の向こうにお堂がある。
お賽銭箱もあるが、本編に出てくるものと異なるので山田組の持込みだと推測される。
「あ!あ!100円玉入れちゃった!和尚さん!100玉入れちゃったんだけど、お釣りくれないかな、お釣り!」
賽銭箱をひっくり返す寅さん。
山門との位置関係といい、構図が妙覚寺に似ている。
ちびとらの左側にほんの少しだけ映っているのが木曽義仲の像。本編にこれが映れば、もっと早く見つかったことだったが。
木造の長い橋を渡る寅さん。
大井川にかかる蓬莱橋の俯瞰。
今回再訪問し、かなり近いアングルが撮れる場所を発見した。
ロケ当時より蓬莱橋南側の丘の木々が成長し本編通りの撮影は困難。
静岡県島田市南2丁目地先
2016年7月訪問
【参考写真】
本編アングルとは全く逆方向からになるが、参考画像として紹介する。
蓬莱の島台からの撮影。
蓬莱橋を歩く寅さんの足元。
大井川とともに金谷方向を映している。
これまでに何度となく台風による増水などで橋脚が流失して、通行不能になっている。
そのたびに改修工事が行われてきた。
本編に出てくる切れ目はなく、風景との対比でおおよその位置で撮影した。
左側の島田市街方向から蓬莱橋を渡る寅さん。
手前右側から歩いてくる旅の雲水。
対岸に渡り切ると右側に小さな祠がある。
その横から撮影した。
本編アングルに比較的近いが、実際には高羽カメラは川岸に下りて撮影したものと思われる。
静岡県島田市南2-22-14
2016年7月訪問
「あなた、お顔に女難の相が出ております」
「分かっております。物心ついてこのかた、そのことで苦しみぬいております」
寅さんと旅の雲水が会話して別れる。
初回訪問時は観光客が多く、自重したアングルに今回トライした。
静岡県島田市南2-22-14
2016年7月訪問
旅の雲水と話した後、歩き始める寅さん。
島田市の大井川にかかる木造の蓬莱橋。
全長は897.422m。
寅さんは、この後登場するバイをする神社とは逆方向に歩いていく。
本編アングルでの撮影は橋から乗り出して行う必要があるため自重した。
静岡県島田市南2-22-14
2013年3月訪問
祭の参加者が鳥居をくぐる。
蓬莱橋からもほど近い大井川沿いにある伊太大井神社。
大井神社は周辺にいくつかあるので訪問時には注意が必要。
静岡県島田市伊太1787
2013年3月訪問
境内に啖呵バイの威勢の良い声を響貸せる寅さん。
ちびとらが立っているあたりで寅さんがバイをしていた。
静岡県島田市伊太1787
2013年3月訪問
「どう?ちょっとこの辺、気分が良くない?」
「このおばあちゃん、美人だね~」
電子バンドのバイをする寅さん。
こちらは2度目の訪問時の写真。
夏だったので、木々が成長して、本編のように寅さんのバックの風景は良く見えなかった。
静岡県島田市伊太1787
2016年7月訪問
弁当を食べて空箱を手に建物から出てくる寅さん。
塩郷ダムの脇にある中部電力の施設。
寅さんはお邪魔して弁当を食べさせてもらったようだ。
静岡県榛原郡川根本町下泉1883
2013年3月訪問
ダムの上に立つ女性を見つける寅さん。
「女難の相か…」
とはいってもほっとけないのが寅さんだ。
ちびとらも寅さん同様にのぞきこんでみた。
ダムの上のこの道路は車両が通行でき、しかも相互通行のようだ。
そのためかロケ当時にはなかった大きな譲り合いを推奨する看板が目立つ。
瞳といっしょにおざわ屋から出てくる寅さん。
手前に車が停まっていたので、おざわ屋が見えづらい写真になってしまった。
おざわ屋の手前のガレージはロケ当時のまま。
静岡県榛原郡川根本町千頭989-3
2013年3月訪問
瞳と別れた寅さんがバスの座席に着く。
大きな橋を渡るバスの車窓。
千頭にある大井川にかかる川根大橋。
静岡県榛原郡川根本町東藤川702付近
2013年3月訪問
寅さんと颷一郎を乗せたタクシーが川沿いの道路を走る。
木曽川に沿って走る19号線。
上松町の中央西線・倉本駅を北に進んだあたり。
横断歩道もロケ当時のまま。
長野県木曽郡上松町立町1061−2付近
2014年4月訪問
カメラがパンしてタクシーがフレームアウトする。
木曽川が見えづらくなっている。
正面の赤い屋根の家はロケ当時のまま残っていると思われる。
寅さんと颷一郎を乗せたタクシーが手前に向かって走ってくる。
この後、颷一郎が訪れる妙覚寺からの撮影。
タクシーは19号線から妙覚寺へ曲がってくる。
この日の最初のカットは19号線をこの妙覚寺よりだいぶ北をさらに北上していたのだが、ドライブしてここへやって来る。
長野県木曽郡大桑村野尻1973
2014年4月訪問
颷一郎がタクシー運転手の案内で寺の山門を入る。
妙覚寺。
ちびとらが立っているあたりに寝ている寅さんがいるタクシーが停まっている。
長野県木曽郡大桑村野尻1973
2012年8月訪問
颷一郎が妙覚寺を見学している間も昼寝をしている寅さんがいるタクシーが停まっている。
紅葉した葉などが美しいカットだが、訪れたのは夏だったので雰囲気は異なる。
「いい寺なんだ、これが…」
颷一郎が「どうだい、なかなかいい寺だろ」と寅さんに声をかける。
起こされて適当に返事をする寅さん。
颷一郎が寺の人に資料を見せてもらっている。
慶長3年のことが書かれているようだ。
定勝寺。
国の重要文化財に指定されている。
定勝寺は木曾氏により1387年頃に創建されたとされる歴史ある寺。颷一郎が見ているのは創建からだいぶ経ってからのもの。
長野県木曽郡大桑村須原831−1
2012年8月訪問
定勝寺ではタクシーから降りて境内でのんびりしている寅さん。
夜。庭田屋の外観。
2日目の夜、寅さんと颷一郎が投宿したのは野尻宿にある庭田屋。
寅さんと颷一郎は木曽路を行ったり来たりして寺を見学しているが、庭田屋は最初に訪れた妙覚寺のそば。
長野県木曽郡大桑村野尻1769
2014年4月訪問
寅さんが颷一郎から今昔物語について聞かされた翌朝。
庭田屋の看板と外観。
2012年8月にも訪問しているが、2度目の訪問時の写真を掲載した。
庭田屋の前の通りをオートバイが走る。
野尻宿には七曲りという蛇行した昔の街道の名残がある。
このカットも七曲りを映している。
庭田屋の前を宿の人が掃除している。
女子生徒が登校している。
庭田屋の中には入れなかったので、軒先から撮影した。
寅さんの救急車騒動の後、とらやで働いている荒川早苗が帰宅する。
京成立石駅。
立石駅は柴又駅から京成線で3駅。
支線の金町線で高砂駅まで行き、京成本線に乗換える。
東京都葛飾区立石4-24
2022年3月訪問
夕方の駅前の魚店。
京成立石駅周辺は駅前再開発のため、魚店をはじめ並んでいた店舗が取り壊されていた。
おいちゃん、おばちゃんが結婚式に向かう。
藤沢市片瀬にある龍口寺の門前。
柴又っぽく思えるシーンだが、ロケは大船撮影所近くの藤沢市。
実はこの龍口寺のすぐ横にある神社で寅さんが7年前(第7作)にバイをしている。
神奈川県藤沢市片瀬3-13-37
2021年12月訪問
結婚式場の看板。
おばちゃんが店番が早苗と寅さんだけの2人だけになることを心配している。
寿…という寺名が書かれているので、これは撮影用に作ったものだろう。
早苗が食料品店の前にある公衆電話でとらやに電話し急用で仕事に遅れることを話している。
早苗のバックに京成線が走っているが、柴又駅そばの踏切そば。
この後の急用というのは墨田区なので立石に住んでいる早苗にとって柴又は逆方向。
柴又に着いて通勤途中に急用を思い立って電話したのだろうか…。
東京都葛飾区柴又1-48-4
2022年3月訪問
「…田区役所」の看板のある建物。
東京には大田区、千代田区と田が付く区は他にもあるが、その前に早苗が押印する離婚届に墨田区押上の文字が見えるので墨田区役所。
現在の第一ホテル両国。
小さく住所表記も見えるが「6-1」となっている。横綱1丁目の6-1。
東京都墨田区横網1-6−1
2022年3月訪問
早苗と肇が墨田区役所から出てくる。
第一ホテル両国になっているため、階段はなくなっている。
現在、墨田区役所は浅草・本所吾妻橋に移転している。
ちびとら立っているあたりから早苗は両国駅方向に向かう。左側に映っているのは清澄通り。
「一人になりたいの」と言って早苗が歩いていく。
第一ホテル両国の南側、日大一中高のあたり。
本編に映る印刷所の建物は、現在、ちびとらのたっている倉庫となっている。
本編に映るコクヨの看板のある山岡商店で証言を得た。
東京都墨田区横網1-5−2付近
2022年3月訪問
【参考】コクヨの看板のある店
コクヨの看板が出ていたのは山岡商店。
印刷所のすぐ隣にもともと店舗があったのだが、日大一中高の建て替え工事の際に南側に移転した。
山岡商店を起点に考えてしまうと高羽アングルピンポイントを間違えてしまうので注意が必要。
駅舎を出ていく寅さん。
寅さんの年賀状読みのナレーションバック。
大井川鉄道の塩郷駅。
弁当を食べた塩郷ダムのそばに寅さんは正月、再びやってきたのだ。
木造の駅舎は建て替えられた。
静岡県榛原郡川根本町下泉
2013年3月訪問
ホームへ歩いていく寅さん。
SLがホームに入線してくる。
塩郷駅はホームも改築された。
線路とホームの位置関係もロケ当時と異なり、本編と同じ構図での撮影ができなかった。
ロケ地保存度☆☆
静岡県榛原郡川根本町下泉
2013年3月訪問
県道77号線から塩郷駅を撮影した画像。
SLが走る。
左側には干し柿がかけられている家。
大和田駅からほど近い線路脇で撮影。
干し柿の家はなくなっていたが、線路や手前の小さな橋、右側の家などはそのままだった。
ロケ地保存度☆☆☆
静岡県島田市川根町家山1500付近
2013年3月訪問
再訪した際に、SLの通過を狙って撮影。
左側の干し柿のあった家も入れ込んで撮影した。
ロケ地保存度☆☆☆
静岡県島田市川根町家山1500付近
2016年7月訪問
ラストシーン。
茶畑の中をSLが煙を噴き上げ勢いよく走っていく。
シリーズ屈指のラストシーンの一つ、第22作を締めくくったのは大井川鉄道の下泉付近。
SLが走る瞬間を狙って撮影した。
ロケ地保存度☆☆☆☆
静岡県榛原郡川根本町下泉1400付近
2013年3月訪問