第48作 ロケ地マップ

岡山県 美作滝尾駅

 

駅舎と駅に向かい自転車をこぐ女性。

 

岡山県津山市のJR因美線の美作滝尾駅。

 

岡山県津山市堀坂263

2013年5月訪問

 

 

駅舎の美作滝尾駅と書かれた看板。

 

ロケ当時と看板は変わっていないようだ。

 

 

自転車を降りて駅舎に入っていく女性。

線路脇で農作業をしているおばあさんに声をかける。

 

駅舎にいるお父ちゃんが新聞の尋ね人欄を読んでいる。

 

寅 みんな心配しています

  連絡してください   さくら

 

 

 

 

「勝山までいくらだい」。

そこへ顔をのぞかせる寅さん。

 

駅員室の机のレイアウトは変わっているがロケ当時の雰囲気たっぷり。

シリーズ最後の作品に寅さんはやはり風情たっぷりの駅から登場した。

 

美作滝尾駅は、2008年11月に登録有形文化財の指定となった昭和初期に建てられた木造駅舎だ。

 

 

駅舎からホームに出ていく寅さんとポンシュウ。

ポンシュウがトンボを見つけると寅さんが捕まえようとする。

 

駅の入口にはロケ地看板もあり、「男はつらいよ」のロケ地として保存されている。

 

 

ホームに佇む寅さんとポンシュウ。

シリーズ最終作「男はつらいよ 寅次郎紅の花」のメインタイトル。

 

今も線路わきの畑は健在。

 

 

 

 

岡山県 真庭市

姫新線

 

「私、生まれも育ちも葛飾柴又です」。

車寅次郎・渥美清の文字。

 

JR姫新線・中国勝山駅から新見方面へ向かうと駅を出てすぐ旭川に鉄橋が架かっている。その鉄橋そばで撮影。

 

岡山県真庭市江川

2017年5月訪問

 

 

 

列車が鉄橋を渡る。

 

列車は中国勝山駅に向かっている。

赤かった鉄橋は塗り替えられている。

 

 

【動画】 勝山 中国勝山駅に向かう列車

 

川で野菜を洗う人。

 

勝山町街並み保存地区の脇を流れる旭川にかかる神橋のたもとで撮影。

 

川の水量が変わり、ロケ当時は中州があったのか、本編アングルでの撮影はできなかった。水の中に入れば同アングルは可能だが…。

 

岡山県真庭市勝山113付近

2013年5月訪問

御前酒の看板と蔵。

 

勝山の旧出雲街道沿いにある1804年創業の辻本店。

美作勝山藩御用達の献上酒として御前酒の銘を受け、建物は有形登録文化財に登録されている。

 

こちらは勝山再訪問時に再撮影した画像。

 

岡山県真庭市勝山116

2017年5月訪問

 

御前酒蔵元辻本店の前を歩く寅さんとポンシュウ。

 

辻本店の斜め向かいの建物2階からのロケと思われる。

画像は地上から撮影したので、本編アングルとは異なる。

 

岡山県真庭市勝山116

2013年5月訪問

 

勝山再訪時に一脚を使って俯瞰目で撮影した画像。

 

岡山県真庭市勝山116

2017年5月訪問

 

試飲歓迎の表記を見る寅さんとポンシュウ。

飲む仕草をする寅さん。

店内に入っていく2人。

 

樽酒は置いてなかった。

辻本店の看板は架かっている場所が変わった。

 

岡山県真庭市勝山116

2017年5月訪問

 

試飲をする寅さんとポンシュウ。

ポンシュウはつまみを出して本格的に飲み始める。唖然とする女子店員。

 

店内に入らせていただくと酒の香りが充満している。

 

ちびとらにとっては刺激的過ぎるようだった。

寅さんの真似をすることもできず…。

 

岡山県真庭市勝山116

2013年5月訪問

 

辻本店から出てくる寅さんとポンシュウ。

千鳥足の2人。寅さんは店に鞄を忘れていて店員が追いかけてきて手渡す。

 

本編では右側の駐車場に観光バスが停まっていた。

辻本店の前にはロケ地の記念碑が建っている。

 

 

 

 

千鳥足で歩く寅さんとポンシュウ。

心配そうに駆け寄る店員。

 

旭川にかかる神橋。

勝山の冒頭の川のシーンで出てきたのが右側奥の橋の下あたり。

左側に辻本店の蔵。

 

岡山県真庭市本郷1826付近

2017年5月訪問

岡山県 津山市

 

祭り。太鼓をたたく子どもたち。

 

津山まつりの様子をロケ。

本編に一瞬だけ「諸白」の文字が書かれた看板が映る。

直前のシーンの勝山と同じく旧出雲街道沿いの津山市城東町並み保存地区にある苅田酒造の前でロケが行われた。

 

岡山県津山市勝間田町17

2017年5月訪問

 

祭りの一角。屋台を出しているポンシュウが居眠りをしている。

お客さんが来たので起こしてあげる寅さん。

 

作州城東屋敷。

この前のシーンで山車が進んでいった方向にこちらのロケ地もある。ポンシュウが寄りかかっていた石碑にも作州城東屋敷と書かれている。

 

岡山県津山市中之町19

2013年5月訪問

 

消火器のバイをする寅さん。

 

本編で寅さんの左後ろに映る火の見櫓が立っている。

 

ちびとらの左後ろを見ていただくと分かるが、ここにもロケ地の記念碑がある。

城東屋敷裏には津山まつりのだんじりが展示されている。

 

祭り。だんじりが進む。

 

西新町の一角。こちらの場所は前のシーンでだんじりが進んだ方向にあるのだが、祭り・だんじりが進んでいる方向は逆になっている。

 

左側の家は20年以上経ってもロケ当時のままで町並が保存されている。

 

岡山県津山市西新町38

2017年5月訪問

 

だんじりが橋を渡る。

原作・監督 山田洋次の文字。

 

シリーズ最終作のオープニングは勝山、津山でロケが行われたが、このシーンは津山市を流れる横野川にかかる大橋。

横野川の上流では手漉き和紙づくりが行われている。

 

岡山県津山市材木町2付近

2013年5月訪問

東京都 多摩市

 

柴又にやって来た泉と自転車でファミレスに連れてきた満男。

 

泉が大事な話をするこのファミレスは柴又からはるか遠くだった。

シャロンというファミレスだったが、現在は無くなってマンションになっている。

寅友・彰さんが発見したロケ地だ。

 

東京都多摩市乞田1430

2021年12月訪問

岡山県 津山市

 

津山の街の俯瞰。

 

神南備山展望台。

津山市を流れる吉井川、2つの橋が特徴的に映る。

 

手前の今井橋はロケの後、新しくなった。架け替えられたのは2000年。

 

岡山県津山市井口地内

2017年5月訪問

 

津山インターナショナルホテルの外観。

 

泉と泉の母親が宿泊していたのは津山国際ホテル。

 

本編アングルでの撮影は困難。

 

岡山県津山市山下98-2

2013年5月訪問

 

黒い車が走ってくる。後ろからはタクシー。

 

津山城の一角でのロケ。

 

ロケ地保存度☆☆☆☆☆

岡山県津山市山下

2017年5月訪問

 

「おかあさん。津山いうとこはやな、10万石の城下町の時から…」

黒い車の車内で助手席の男が話している。

 

笹野高史さん演じるこの男は新郎の兄。

 

この石垣の角は前のシーンの角とは全く別の場所。

 

岡山県津山市山下

2017年5月訪問

 

「貧乏じゃのにプライドば高いって言われたもんじゃ」。

新郎の兄が泉の母親に話している。

 

この場所は前の画像から一連のシーンで看板が立っているのが目印。

 

岡山県津山市山下

2017年5月訪問

 

 

 

新郎の兄の話に愛想よくする泉の母親。

タクシーからの車窓。

 

津山城復元図の看板は前のシーンで通り過ぎているのだがまた出てくる。

この道を行ったり来たりしてロケをしたようだ。

 

岡山県津山市山下

2013年5月訪問

 

 

 

屋敷の門にたくさんの人が集まっている。

 

津山の市街地から少し離れた瓜生原という地区の民家でのロケ。

 

岡山県津山市瓜生原

2013年5月訪問

 

 

 

 

門の中には花嫁姿の泉と参列者の姿。

 

新郎の実家のシーン。

 

こちらは再訪して撮影した。

 

岡山県津山市瓜生原

2017年5月訪問

 

 

泉と新郎の記念撮影。

新郎の祖母が出てくる。

 

大家族の新郎側に対して泉は母子だけだが、さらに集落の人々が集まるような騒ぎというシーン。

 

岡山県津山市瓜生原

2013年5月訪問

 

 

拍手の中、門の中から泉が出てきて車に乗る。

 

満男に相談に行っても止めてくれなかったとはいえ、泉はあれよあれよという間に結婚式へと突き進んでいく。

 

 

 

 

車内の泉と新郎。

 

一つ前のシーンの画像とは逆側を映している。

この壁を見ても大きなお屋敷であることが分かる。

泉はすごい名家に嫁いできたようだ。

 

奥にある家はロケ当時と変わらない。

 

岡山県津山市瓜生原

2017年5月訪問

 

泉を乗せた車が結婚式に出発する。

見送る近所の人たち。

 

岡山県津山市瓜生原

2017年5月訪問

 

「泉さん、何しろ古い街やけん。訳の分からない仕来りがいっぱいあってな」。

新郎の兄が車内で泉に説明している。

 

民家からの下り坂はかなり細い道。

 

右側の蔵が本編でも映っている。

 

岡山県津山市瓜生原

2017年5月訪問

 

 

「花嫁さんを乗せた車はどんなことがあってもバックできんのじゃ。戻るいうのは源が悪い言うてな。1センチでもバックしたら大ごとなんじゃ」。

新郎の兄が車内で泉に説明をしている。

 

その時に走っているこの道は、屋敷から下ってきた場所にある。

 

岡山県津山市瓜生原

2013年5月訪問

 

泉を乗せた車、結婚式に向かう車が走っていく。

 

直前のカットで映っていた家の中からの撮影。

残念ながら家の門はなくなっていた。

 

岡山県津山市瓜生原

2013年5月訪問

 

泉を乗せた車が坂を上がってくる。

 

瓜生原を出た車は津山の市街地へ。

走っているのは、出雲街道の一つ北側の上之町通りの入口。

このカーブの坂道は入道坂という。

 

岡山県津山市上之町412付近

2017年5月訪問

 

入道坂を上がってきた泉を乗せた車が通りすぎる。カメラはパンしている。

 

 

 

 

 

「この辺はちいとも変わらんな」。

車内で新郎の兄がはなしている時の車窓。

 

入道坂を上がってすぐの場所。

このシーンに出てくる家はロケ当時のまま。

 

本編ではこのカットの前に泉の横顔があるが、その際に映る車窓はこの場所よりさらに進んだ所。

 

岡山県津山市上之町412付近

2013年5月訪問

 

泉を乗せた車、後ろの車が走る。

 

ちょうど画像のタクシーのように右側から左側へと車が走っていく。本編でも僧侶が歩いているが、カメラ位置側に大信寺という寺がある。

 

画像の正面の道を下りた所が津山まつりの冒頭のシーンで出てきた場所。

 

岡山県津山市上之町

2017年5月訪問

 

「あの車、あんなとこに停めよって」。

泉を乗せた車から見た車窓。正面に白い車。

「おいおい、どんどん来よるで」。

 

実はこの場所、前のカットで車が走っていた場所の手前になる。

(前に進んだり戻ったり…。)

 

岡山県津山市上之町

2017年5月訪問

 

 

泉を乗せた車に正面から白い車が向かってくる。

 

前のカットの交差路を少し過ぎたあたり。

 

左側の白壁の家、右側の茶色い家ともにロケ当時と変わらない。

 

岡山県津山市上之町

2013年5月訪問

 

 

新郎の兄が車から降りる足元。

 

前のカットとは逆向きに映している。

 

岡山県津山市上之町

2017年5月訪問

 

白い車を運転していたのは満男。

急発進して新郎の親族を蹴散らす。

 

岡山県津山市上之町

2013年5月訪問

 

満男の車が泉を乗せた車を押して動かす。

花嫁を乗せた車がバックしてしまう。

 

岡山県津山市上之町

2013年5月訪問

 

 

 

 

「泉、満男君よ。あの子、一体何考えてんだろ」と泉の母が驚いて泉に話す。

 

ロケ当時は、クラクションやら満男への怒号が飛び交って、こちらの家も騒がしかったことでしょう。

 

岡山県津山市上之町

2013年5月訪問

 

「泉ちゃん、結婚なんかすんなよ」

泉に叫ぶ満男。

新郎の親族がカーブミラーに頭をぶつける。

 

この一連のシーンは狭いエリア、同じ交差路近くで撮影されているがあえて細かく紹介させていただいた。

 

岡山県津山市上之町

2017年5月訪問

 

「式も披露宴も今日は中止。取りやめじゃ」。

新郎の兄が宣言する。

大慌てで走る泉の母と新郎。

 

既に紹介した画像にも出ているが左側の家は建て替わっているが、右側の角の家の壁はロケ当時と変わらない。

 

岡山県津山市上之町

2017年5月訪問

 

 

新郎の兄たちが満男をひっぱたく。

 

津山でのロケの事実上のラストカット。

俯瞰のカットだが、カメラ位置に上がることができないので地上から撮影。

 

岡山県津山市上之町

2013年5月訪問

 

鹿児島県 鹿児島市

 

「桜島なんかまるで煙っちゃってるよ」

「俺は寅だ」

柴又に電話する寅さん。

 

桜島をのぞむ菅原神社そばにあるじゃんぼ餅・中川家。

 

鹿児島県鹿児島市吉野町9673

2018年7月訪問

 

「お姉さん、これ線つながってるのかい?」

ポンシュウたちが酒盛りをしているそばで柴又に電話して、コードレス電話に驚いている寅さん。

 

 

奄美大島(鹿児島県 瀬戸内町)

奄美大島の俯瞰。

 

この俯瞰だが、奄美大島の中心地の名瀬ではない。

古仁屋港を映すこのピンポイントは新発見。

 

海を挟んで向こう側に見えるのが加計呂麻島だ。

カメラ位置は高知山展望台ではないので注意。

 

鹿児島県大島郡瀬戸内町

2018年5月訪問

 

港に停泊する船。地図。

 

奄美大島の南部の中心地である古仁屋港。

大島海峡を渡れば加計呂麻島だ。

 

地図はなくなっていた。

加計呂麻島へはフェリーや海上タクシーを使う。

 

鹿児島県大島郡瀬戸内町古仁屋大湊3-4

2018年5月訪問

 

船待合所。

 

連絡船の待合所だったのだろうか。

位置関係から現在の海上タクシー事務所のあたりにあった建物と思われる。

 

鹿児島県大島郡瀬戸内町古仁屋大湊3-4

2018年5月訪問

 

 

 

 

「来たら取っておいてね」。

リリーが店から出てくる。

 

リリーが買い物をしていたのは、古仁屋港の一角の店舗。本編では食料品店のようだが、ロケを手伝ったという地元の方に聞いたところ、実際には雑貨店だったそうだ。

 

鹿児島県大島郡瀬戸内町古仁屋大湊6付近

2018年5月訪問

 

リリーが日傘をさす。

 

左側のレンガ色の建物、その右側の白い建物はロケ当時のまま。

手前の川は当時は蓋がされていたのか?パン前も駐車場が映っている。

 

レンガ色の建物の手前には白と水色の建物が本編にも映るのであったはずだが現在はなくなっている。

 

リリーが木の左側を小走りでいく。

 

嬉しいことに、この木はロケ当時のまま。

 

やはり買い物をした店舗から木までは本編では道がつながっていたが、現在は川があり、リリーが通ったルートでは行くことができない。

川には蓋がしてあったのだろう。

 

よく見ると周辺の建物は、ほとんどがロケ当時と変わっていないことが分かる。

 

でいご丸が港に停泊している。

 

写真に映っているのは現在も健在のでいご丸。

港は形状が変わったようだ。

 

でいご丸はこの日も加計呂麻島との間を行き来していた。

 

鹿児島県大島郡瀬戸内町古仁屋大湊3-4

2018年5月訪問

 

「船長、待って~」。

買い物を終えたリリーがでいご丸に向かう。

 

左側の白い建物やその奥の白い大きな建物などロケ当時のままなので目印となる。

 

鹿児島県大島郡瀬戸内町古仁屋大湊3-4

2018年5月訪問

 

 

 

リリーがでいご丸に乗り込む。

 

本編では、海上タクシーがたくさん停泊していた。実際にも時間帯によっては停泊中の船が並んでいるが、ちょうどこの時は出払っていた。

 

奥の方に建物ができたりしていていた。

 

鹿児島県大島郡瀬戸内町古仁屋大湊3-4

2018年5月訪問

 

 

リリーを乗せたでいご丸が古仁屋港を出ていく。

 

古仁屋港の西側から映している。

奥に見えているのが加計呂麻島。

 

鹿児島県大島郡瀬戸内町古仁屋大湊3-4

2018年5月訪問

 

 

 

でいご丸が航行する。

女学生が話している。

 

リリーが暮らす加計呂麻島に渡るわけだが、実際のフェリーの所要時間は20分~25分。

 

加計呂麻島には生島、瀬相、2つの港があり、フェリーは古仁屋港と2つの港を行き来している。でいご丸のような海上タクシーで行くこともできる。

 

この日はでいご丸を予約して乗船した。

 

 

リリーが座っている。

船長が「あそこにおる若者が気になって」と話している。「まさか自殺はせんと思うが…」。

その会話を聞いてリリーも気になっている。

 

ロケ当時のでいご丸の三島福次船長は現在も現役。

でいご丸はロケ当時とその姿を変えていないが、塗り替えられ、最大搭乗人員が9人から14人に変わっていた。

 

 

 

そのでいご丸の船尾に座っていた若者は満男だった。

 

津山で泉の結婚式を実力行使で壊した満男がリリーの暮らす奄美・加計呂麻島へとやって来たのだった。

 

第25作のあのラストシーンから15年。

満男と奄美・加計呂麻島で暮らすリリーは偶然、でいご丸で同乗した。

 

加計呂麻島(鹿児島県 瀬戸内町)

でいご丸が港にやって来る。

 

リリーと満男が渡ってきたのは加計呂麻島の瀬相港。

 

瀬相港は港の形状が変わり拡幅されていた。

本編で映るスロープはちびとらが立っている場所で、軽バンが停まっていたのは駐車しているシルバーのバンの向こう側。

 

鹿児島県大島郡瀬戸内町瀬相

2018年5月訪問

 

でいご丸が港に着き、リリーが降りる。「おかえりなさい」と迎えられる。

 

本編に出てくる瀬相港は、静かで人もそんなに多くない印象だったが、現在は停まっている車の台数もとても多い。

奄美大島の古仁屋港と加計呂麻島を結んでいるフェリーはこの瀬相港か生間港に着く。

 

鹿児島県大島郡瀬戸内町瀬相

2018年5月訪問

 

満男もでいご丸から降りて、リリーが乗った軽バンの前を通る。リリーは満男のことを見ている。

 

瀬相港は左側が埋め立てられて拡幅されたのだろう。

 

鹿児島県大島郡瀬戸内町瀬相

2018年5月訪問

 

 

沖永良部島(鹿児島県 和泊町)

 「島のお墓よ」とリリーが満男に教える。2人が乗る軽バンがお墓のある海岸線を走る。

 

沖永良部島国頭の北側海岸線。

 

どう見ても加計呂麻島でのロケと思い込んでしまうが、突然、沖永良部島にロケ地は飛ぶ。

本編に映る墓は6墓。現在は5墓となっており、ちびとらがいるあたりが本編で映る一番手前の墓。

 

鹿児島県大島郡和泊町国頭

2018年5月訪問

カメラはパンして、満男、リリーを乗せた軽バンが走っていく。

 

この第48作は加計呂麻島と思わせるシーンを加計呂麻島だけで映していない。この島のお墓のシーンを含めて、沖永良部島では分かっているだけで3つのシーンのロケが行われた。

 

第46作では、志々島、高見島でのロケを合わせて、「琴島」という架空の島を作り上げている。今作はそれとは異なり、離島でのロケを加計呂麻島と思いこませてしまうので、ロケ地を歩く人にはなかなか大変。

 

軽バンの車窓。

「太平洋よ。この沖をね、クジラが通ることもあるのよ」とリリーが満男に説明している。

 

沖永良部島の北側中央部にある半崎でロケ。

 

お墓のシーンに続いて、車は島の北側の海岸線を走っている。進行方向の順通りのロケ。

 

鹿児島県大島郡和泊町瀬名

2018年5月訪問

 

「僕、ここで降ります」

車を降りる満男。

リリーが「待ってなくていいの?」と聞くと、満男は「はい。大丈夫です」と答える。

 

向こう側に見えるのは半崎から島の西側の海岸線。

 

軽バンと同じような位置にレンタカーを置いて撮影してみた。

 

満男は海岸の方へ歩いていく。

リリーを乗せた軽バンが走り出す。

 

本編では波が打ち付けて、しぶきが上がっていたがこの日は風はあったものの比較的穏やかだった。

 

この半崎は観光スポットの一つとなっており、プロモーション動画でも紹介されていた。

 

また、「男はつらいよ」以外でも「東京島」のロケでも使われたそうだ。

 

リリーを乗せた軽バンが走り去りかけ、途中で停止。Uターンする。

 

いったん満男を置いて行きかけたが、車内でリリーが停めてか戻ってなどと言ったのだろう。

 

満男が歩いて行った半崎の海岸方向を振り返って撮影。

Uターンした場所には右に行く道がある。

 

 

 

満男が半崎の海岸へどんどん歩いていく。

リリーを乗せた軽バンが戻ってきて停まる。

 

この半崎でのシーンが沖永良部島での2つ目のロケシーンとなる。

 

 

 

 

 

満男が「早まるな 考えなおせ もう一度」の標識が立っている所までやって来る。

 

本編で映る岩がそのままなので目印になる。

 

標識は現在立っていないが、本物だったのか、ロケ用だったのか…。

 

 

 

 

「汚ねえ、顔にかかちゃった」

満男が海に向かってジャンプする。

「死なないでよ」とつぶやきながらリリーが走るが、「もう、何なの!」。

満男は用を足していたのだった

 

でいご丸での船長の会話、思いつめた満男の表情、半崎の標識がこのシーンにつながってくる。

 

 

リリーが満男に「何もこんなところでおしっこなんかすることないでしょ、バカ!」と怒る。

 

半崎から西側の海岸線の断崖が右側に映っている。

 

ちびとらが立っているあたりがリリーが走ってきた原っぱ。

 

 

 

「僕、自殺しそうに見えましたか?」

リリーが「飛び込んで死んじゃったかと思ったじゃないの!」と怒ると、リリーに聞く満男。

 

「当り前よ。船の中からずっときになってたのよ」とリリーが答える。

 

リリーが満男を連れていく。

加計呂麻島(鹿児島県 瀬戸内町)

 

満男が海が見えるテラスでカレーライスを食べている。リリーも座っている。

 

このシーンは再び加計呂麻島に戻る。スリ浜海水浴場の前にあるマリンブルーカケロマ。

 

美しいマリンブルーの海を見ながら、満男と同じようにテラスでカレーライスをいただいた。

 

鹿児島県大島郡瀬戸内町諸数587-1

2018年5月訪問

リリーがカレーライス代を渡す。

満男は自分の分を払おうとするが、リリーに財布の中身を見られてしまう。

 

白いテーブルや椅子の雰囲気は変わらない。

満男が食べた時のカレーライスは食器だったが現在は使い捨て容器。

 

本編では、左側(木で隠れている)に外階段のある家があったが、現在は建て替えられている。その前に停まっているキッチンカーで買ってこのテラスで食べることができる。

本編では後ろ姿のお店の人が代金を受け取っている。

この方は、マリンブルーカケロマのご主人。上の真ん中の後ろ姿がご主人。当然ではあるが後ろ姿の雰囲気は本編のシーンと同じなので見比べていただきたい。「映っているのは私です」と教えてくれ、少しお話を伺った。

 

リリーに「私の家に泊まる?」と言われて満男も乗った軽バンが走る。

 

加計呂麻島の南側になる於斉。瀬相港からはすぐそばだが、本編では途中、沖永良部島やスリ浜に寄ってきたのでずいぶん遠回りしている。

お墓は現在、木々に隠れているので本編カメラ位置とずらして撮影した。

 

鹿児島県大島郡瀬戸内町於斉589

2018年5月訪問

 

ガジュマルの木を右に曲がる軽バン。

 

この大きなガジュマルの木は観光スポットになっている。軽バンが曲がった先には於斉の海岸がある。

 

ここからリリーの家に行くにはだいぶ遠回りでスリ浜からの方が近いのだが…。

 

左側の家の手前には、本編でも映る「島のお墓」がある。

 

軽バンが走ってくる道。

 

諸鈍湾に面した諸鈍。

諸鈍へき地保育所から海岸への道。

 

ここまで書いていなかったが、加計呂麻島はロケ地を事前調査、探索する必須アイテムといってよいストリートビューが入っていない。

 

鹿児島県大島郡瀬戸内町諸鈍金久原394付近

2018年5月訪問

 

カメラがパンして軽バンがデイゴ並木が立ち並ぶ海岸に停まり、満男とリリーが降りる。

「こっちこっち」とリリーが満男を案内する。

 

リリーの家があるのは、デイゴ並木が並ぶ諸鈍浜。

 

海岸線の道は舗装された。

 

鹿児島県大島郡瀬戸内町諸鈍金久原394付近

2018年5月訪問

「姉さんは島の人ですか?」

海岸から木々の間を抜けて歩いてくる満男とリリー。満男の質問に「流れもんよ」と答えるリリー。リリーは年配の男性と再婚したが、死別してその遺産で前から好きだった加計呂麻島に家を買ったそうだ。

 

本編で手前にある塀は草に覆われていた。

右側に映っていた小屋もなくなっていた。

 

鹿児島県大島郡瀬戸内町諸鈍金久原394付近

2018年5月訪問

 

「姉さんは一人で暮らしているんですか?」

リリーに聞く満男。

「そう。でもひと月ほど前から居候がいるけどね。あんたみたいに文無しなの」。

 

この右側の壁はリリーの家の壁。

 

鹿児島県大島郡瀬戸内町諸鈍金久原394

2018年5月訪問

 

「おかえり~。あ、こんちは。あれ?お前誰だっけ?」

リリーが「寅さん、ただいま~」と声をかける。

居候が寅さんだったことが分かり満男が驚く。

 

リリーの家はしばらく空き家になっていたそうだが、現在は奄美出身の建築家の方が改装して宿泊施設となっている。

 

鹿児島県大島郡瀬戸内町諸鈍金久原394

2018年5月訪問

 

「満男か」

満男だと気づく寅さん。

リリーも満男だと気づき、「どっかで見たような顔だと思ったのよ」と満男を叩く。

 

 

 

 

 

 

「満男、ほら。リリーだよ、リリー」

3人が再会の笑顔。

リリーは「私が訪ねて行った時、あんた小学生だったのよ」と話す。

 

 

 

 

 

家に入る寅さん、満男、リリー。

 

現在、宿泊施設、伝泊リリーの家となっている。

※追記 2018年7月に再訪し、宿泊させていただきました。

 

 

夜、寅さん、リリー、満男が夕食を取り話をしていると、諸鈍の浜では三線と島唄の演奏が行われている。

 

浜でカフェを営まれている方から、この場所だという証言を得た。リリーの家からすぐの所。

防波堤の切れ目の感じからもここだろう。石製のベンチはロケ当時は無かったがちょうど演奏をしていたあたりに設置されていた。

 

鹿児島県大島郡瀬戸内町諸鈍金久原394

2018年7月訪問

奄美大島(鹿児島県 瀬戸内町)

海岸の俯瞰。「加計呂麻島の諸鈍浜」の俯瞰。(シーンとしてはそう考えるのが普通)

 

次のカットで明らかに諸鈍浜のデイゴ並木が映るので、この俯瞰は諸鈍浜と考えるのが当たり前だ。

しかし、この浜は諸鈍浜ではない。加計呂麻島でもない。

 

新発見した奄美大島の網野子の海岸だ。

 

沖永良部島のパートでも書いたがトリックとなっている。

 

鹿児島県大島郡瀬戸内町網野子

2018年5月訪問

加計呂麻島(鹿児島県 瀬戸内町)

 

諸鈍浜のデイゴ並木。掃除をしている女性。

 

右側のデイゴ並木の木々がロケ当時のままに残っている。

 

ちびとらが立っているあたりで女性が掃除をしていた。

 

鹿児島県大島郡瀬戸内町諸鈍金久原394

2018年5月訪問

 

 

沖永良部島(鹿児島県 知名町)

街並みからパンして水場。

 

ここで再び沖永良部島が登場する。

知名町瀬利覚にあるジッキョヌホー。

 

この短い加計呂麻島と思わせるシーンを3つの島で撮影している。

周辺の建物や石垣など、ほとんどがロケ当時のままだった。

 

鹿児島県大島郡知名町瀬利覚

2018年5月訪問

畑仕事の汗を流す満男。

 

島全体がサンゴ礁の隆起でつくられているという沖永良部島。この湧水は人々の生活を支え、交流の場だったという。

上水道が整備される以前は、本編のワンシーンのように、人々が憩い、洗濯をしたり、野菜を洗ったり、飲料水を確保していたそうだ。

 

史跡として看板が立っていた。

ちびとらがいるのが満男が体を洗っていたあたり。

加計呂麻島(鹿児島県 瀬戸内町)

ハンモックで昼寝をしている満男。

 

加計呂麻島に戻って勢里の海岸。

それにしても美しい海だった。

 

加計呂麻島のロケ地には看板が立っている。黒い石でできたものもあるが、ここでは木の看板が満男のハンモックがあったあたりに木々に隠れるようにしてあった。是非、探してみてください。

 

鹿児島県大島郡瀬戸内町勢里

2018年5月訪問

 

海の向こうの山に夕日が沈もうとしている。

 

諸鈍浜から諸鈍湾をはさんで加計呂麻島の対岸方向を映している。

 

諸鈍浜の寅さんとリリーが暮らしていた家を進んでいくと小さな港がありロケが行われた。

 

鹿児島県大島郡瀬戸内町諸鈍417

2018年5月訪問

 

 

満男が船を港から引き上げている。

その仕事ぶりを見つめる寅さんとリリー。

 

 

 

寅さんとリリーが言い合いになり、リリーが満男を誘ってマサオの家に飲みに行く。

 

リリーの家の入口にあった木の電柱や石のレンガ壁など、そのまま残っている。

 

鹿児島県大島郡瀬戸内町諸鈍金久原394

2018年5月訪問

 

夜、海岸で島の人たちが島歌と島踊りを楽しんでいる。

 

諸鈍の浜の防波堤の切れ目を目印に撮影した。

 

鹿児島県大島郡瀬戸内町諸鈍金久原394付近

2018年7月訪問

奄美大島(鹿児島県 奄美市)

JASの飛行機が空港に着陸する。

津山のホテルを飛び出した泉は、柴又にやって来て、「私、満男さんに会いたいの。どこに行ったら会えるんですか?」と博に聞き奄美大島へやって来た。

 

泉を乗せた飛行機が到着する奄美空港の俯瞰。

新発見したロケ地ピンポイントはロケ地マップをご確認ください。

 

鹿児島県奄美市笠利町大字平

2018年5月訪問

 

AMAMIという文字が書かれた奄美空港。

 

帰りの飛行機の窓から同じアングルが撮影できた。

飛行機の中からでないと撮影できない可能性が高いので、撮影は行き帰りに狙うのが良い。

 

鹿児島県奄美市笠利町大字和野374−4

2018年5月訪問

泉が乗っているバスからの車窓。

 

マングローブパーク一帯を映している。

泉は奄美大島の北端にある空港から南端の先にある加計呂麻島をめざしており、その途中に通り車窓左側に見えるのがマングローブ林。

 

ここではカヌーに乗ってマングローブ林を見ることができるのでおすすめ!

 

鹿児島県奄美市住用町大字役勝7

2018年5月訪問

泉を乗せた古仁屋行きのバスが走る。

 

マングローブを通って古仁屋に向かう道(58号線)は、かつてこの道を使っていたが、現在はバイパスができてこの旧道はあまり車が走っていない。速度制限50キロの標識が残っている。

赤い花をナメて撮影するため少しだけピンポイントがずらしている。

トリックだった網野子海岸の俯瞰を撮影したのもこの旧道からだった。

 

鹿児島県大島郡瀬戸内町網野子

2018年5月訪問

 

バスとともにカメラはパンする。

バスはカーブを曲がっていく。

右側に看板が見える。

 

新発見したロケ地ピンポイントは、ロケ地マップをご確認ください。

 

泉のように奄美大島の北端の奄美空港から瀬戸内町古仁屋までバスで行くと2時間あまり。

空港線A3簡易版 (amami-airport.co.jp)

 

 

看板。その脚の間から見える海岸線。

 

気になっていたこの看板の正体は、「ようこそ せとうちへ」という観光看板。

 

本編でも美しい海岸線を眺めることができたこの場所も交通量が減り、整備もあまりされていないようだ。

木々が成長し、海を見るのは容易ではなかった。

加計呂麻島(鹿児島県 瀬戸内町)

 

砂浜に泉と文字を書く満男。

 

泉がでいご丸に乗って加計呂麻島へ向かっている一方で、満男が佇んでいたのは加計呂麻島の徳浜海岸。

諸鈍からは、カフェのあたりと諸鈍小中学校の間にある道(少し分かりづらい)をひたすら南方向に走った突き当り。

 

鹿児島県大島郡瀬戸内町諸鈍 徳浜

2018年5月訪問

 

泉の文字が波に流される。

 

せっかくなので同じように砂浜に書かせていただいた。

 

軽バンがブレーキ音を立てて停まる。

 

徳浜海岸への入り口の防波堤。

この後、本編で映る右奥にある緑色の屋根の建物は木々の成長で隠れて見えなかった。

 

 

 

「泉ちゃんが言いてえと思うこと、何でも言ってやったらいいんだ」

車から降りて、満男の様子を眺めている寅さん、リリー、泉。

リリーも早く満男のところに行くように促す。

 

ちびとらの右後ろに見えるのがロケ地の案内看板。

 

 

 

泉が途中で靴を脱ぎながら満男の方へ歩いていく。

 

 

 

 

「愛しているからだよ」

泉が満男のもとへ歩いていく。

満男が泉を見る。

ついに満男が泉へ思いを告げる。

 

満男がひっくり返って海でずぶ濡れになる。

泉が笑ってしまう…。

 

 

 

 

寅さん 「ぶざまだね~」

リリー 「いいじゃない、ぶざまだって。若いんだもの。私たちとは違うのよ」

 

涙するリリーの肩に手を回そうとする寅さん。

リリーは満男と泉の方へ行ってしまったので、手を置くことができなった寅さん。

 

第42作から続く満男シリーズ、泉とのストーリーは一つの区切りを迎えた。

2人のその後は「お帰り 寅さん」に続くのだが…。

神奈川県 藤沢市

 

リリーがタクシーに乗って、母親に会いに行く。

 

リリーの母親のいる施設は藤沢だった。

渋谷商店という酒店の前のあたり。

 

神奈川県藤沢市西俣野2067

2018年11月訪問

 

リリーを乗せたタクシーが青陽園に向かう。

 

本編に映る看板には、東京玉葉会と書かれている。リリーも東京に用事があって上京したと説明していたので東京の施設のようにしているが藤沢だった…。

神戸市長田区

阪神淡路大震災の被災地にお見舞いにやって来た寅さん。

 

長田区は被害が大きく震災の火災により多くの地域が焼野原となった。震災の年に復興への願いを込めてロケが行われた。

ロケがあった場所は現在、すがはらすいせん公園となっている。

 

訪れたのは東日本大震災から3ヶ月後だった。

東北地方にも震災直後に訪れて、ここ長田区にも足を運ばせていただいた。

 

兵庫県神戸市長田区菅原通4-203付近

2011年6月訪問

 

上記の写真とは逆方向に撮影したもの。

 

仮設のパン屋さん、いしくらベーカリーがあったのは奥のあたり。

 

震災後に天皇・皇后両陛下がお見舞いに来られた際に皇后陛下ががれきに水仙をお供えになられたことから、公園の名前も名づけられたという。

 

 

 

被災者の方々が新年を祝っている。

被災地を歩く寅さんたち。

終。

 

すがはらすいせん公園一帯の俯瞰。

右側の高架はJR神戸線。

 

2017年5月訪問

 

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