2022年

1月

01日

杖立温泉の今

熊本県小国町の杖立温泉。

 

第12作でとらやご一行が旅行した際の1泊目の宿であり、第21作でさくらが寅さんを迎えに来た際に降り立つバス停が杖立温泉のバス停です。

 

第12作でとらやご一行が温泉街を歩く時に映るのが…。

ストアー

かねいし

 

こちらは2018年7月に訪問した際に撮影した写真です。

まるせんストアーは酒、米、日用品を取り扱うお店のようです。

かねいしは温泉旅館。

 

とらやご一行が杖立温泉の入口を歩いている時に映る旅館もロケ地の旅のページで紹介した通りです。

 

ロケから45年経ちましたが、今も杖立温泉にはロケ当時の建物やお店、旅館が残っています。

2021年

12月

12日

寅さんと歌子の出会い~京福電鉄永平寺線京善駅~

第9作「柴又慕情」では寅さんが歌子たちと出会い、みそでんがくをご馳走したことをきっかけに記念撮影をすることになります。

そこで御前様が第1作で間違えた「バター」を第8作のお墓のシーンに続いて、寅さんが繰り出します。そして、大笑いする歌子たち3人との楽しい旅のひと時が始まります。

 

寅さんと歌子たちが出会ったのが、今は廃線となった京福電鉄永平寺線の京善駅です。

ちびとらが訪れたのは2013年の夏の旅。

(※その時の様子はロケ地の旅のページをご参照ください。ロケ地の旅 第9作

 

この京善駅のシーンでは列車が出てきません。

 

 

そもそもこの京福鉄道永平寺線は歌子たちが線路を歩いているシーンやこの京善駅が出てきますが、列車が出てこないのです。

 

 

 

(※写真:歌子たちが線路の上を歩いていたロケ地である京福電鉄永平寺線の荒谷踏切付近)

 

本編では北陸で2つの列車を見ることができます。

 

1つは、オープニングで寅さんが夢から覚める尾小屋鉄道の金平駅は牛乳を積んでいる軽便鉄道が登場。

もう1つが、寅さんと歌子たちが別れた京福電鉄越前本線。東古市駅では夕暮れに停まっている列車、寅さんを残して東京へと帰っていく歌子たちを乗せた列車が登場します。

 

いずれもしっかりと列車が出てくるのに永平寺線は出てきません。

京善駅で印象的なのは、寅さんが休んでいたところで歌子たちが入ってきた戸枝屋という茶店ですね。

京善駅(跡)を訪れた際、現地である写真を見せていただくことができました。

その写真がこちら。

 

寅さんと歌子たちが出会った戸枝屋!

一度、この目で見てみたかった!

 

そして、しっかりと永平寺線の姿が!

本編では、北陸での3つ目の車両として登場しなかった今は廃線となった永平寺線!

 

子どもたちが登下校で使っていたんですね。

実は第9作「柴又慕情」では多くの鉄道が登場します。

 

オープニングタイトルバックの常磐線。

歌子が柴又から帰る時の京成線。

そしてインパクト大なラストシーンの中央本線のSL。

 

そして北陸で登場する尾小屋鉄道、京福電鉄越前本線もあります。

 

ここに永平寺線が登場してしまうと過多だったのでしょうか…。

この写真を見ることができて本当に良かったです。

撮影していただいた方、そしてお見せいただいた方に心より感謝いたします。

 

ロケ地に行くと、さまざまな発見、出会いがありますね。

 

ということで、今日はこの辺でお開きということで…。

ちびとらはこれからも旅を続けます。

2021年

11月

16日

岩木山知ってるか?

「岩木山知ってるか?」。

第7作・奮闘篇で花子が柴又の土手で寅さんに聞きます。

 

岩木山は、青森県弘前市、西津軽郡鰺ヶ沢町にある標高1625メートル。青森県の最高峰の山です。

花子はこの岩木山を見て暮らしていました。

 

寅さんから葉書が届き、心配したさくらが青森県を訪れます。

さくらを乗せた五能線は、岩木山に向かってりんごの木の中を走っていきます。

 

このロケ地を訪問したのは2014年の夏の旅です。

事前の探索でおおむねの位置を確認して現地へ到着。

 

りんご園の農家の方が作業をしているところを訪れ、事情を説明して園の中に入らせていただきました。

農家の方は作業を止めて、わざわざ案内してくれました。

 

このロケ地のポイントは3つ。

・岩木山が見える風景

・五能線のカーブ

・りんごの木

 

ここで間違いありません。

 

ただ残念ながら雲が多く、岩木山はうっすらと見えているだけでした。

見えていれば絶景なんでしょうね。

 

第7作は春作品で4月公開。

ロケは2~3月頃に行われたのでしょうか。

本編に映るりんごの木は枝だけですが、ちびとらが訪れたのは夏ということで緑いっぱいの風景でした。

 

そして、カーブに差し掛かる手前には線路脇に標識らしきものが見えます。

 

まさか、りんごの木の切り株ではないと思いますが…。

農家の方もりんごの木をそんな場所に植えることはない、と仰っていました。

 

この標識らしきものはあるのでしょうか?

 

農家の方がいっしょに探してくれました。

 

すると…。

ありました!

草の中にまみれていましたが、ほぼ同じ位置に!

ロケ地は、この場所であることに間違いないので、列車が通過する瞬間を狙って撮影!

 

最後に農家の方にお礼を言って失礼しようとしたところ、なんと、もぎ立てのりんごをお土産にいただきました!

 

とても美味しいりんごでした!

どうもありがとうございました。

 

ということで、今日はこの辺でお開きということで…。

ちびとらはこれからも旅を続けます。

2021年

11月

16日

第6作 寅さんが柴又に電話をしたのは山口県ではなかった!まさかの神奈川県!

第6作・純情篇の冒頭、食堂でテレビ番組を見て故郷・柴又を懐かしみ、寅さんが柴又に電話をします。

 

博「今、どこですか?兄さん」「え?遠いとこ?」

おいちゃん「うそだよ。すぐ近くにいるんだよ」

おばちゃん「そうだよ。駅前あたりじゃないかい?」

博「兄さん、近所にいるんじゃないんですか?」「え?山口県?」

寅さん「これから九州行くところよ」

 

という電話での会話でした。

 

さて、寅さんが電話をしたのは山口県ということですが、この駅はどこなのでしょうか…?

 

これが今回のテーマであり、結論として神奈川県であることが判明し、先日訪問してきたレポートです。そして、前回の記事で書いていたもう1つのロケ地判明というのはこちらのことです。

 

このテーマについてですが、実はちびとらは数年前から探索を続けてきました。

今回、結論を出すに至ったプロセスは3つありました。

 

その1つ。ここに1枚の写真があります。

こちらは「男はつらいよ フーテンの寅さん25年の足跡」という本の中に掲載されていたものです。

 

このシーン、まず写真が古い。つまり初期作品のロケと思われます。しかし、どの作品を見てもこのシーンは出てきません。

しかも夜っぽい。

 

この段階から、第6作の電話のシーンの時に撮られた写真なのではないか?という可能性を探っていました。

 

そして、この写真の注目点。

上の切符の料金表です。

 

社家、厚木 40円

相武台下、下溝、原当麻 80円

このように書かれています。

 

これらの駅は神奈川県の相模川に沿って走る茅ヶ崎駅から橋本駅を結ぶ相模線の駅です。

そして、寅さんがいる駅は、社家、厚木駅に近く、相武台下駅からは遠くなるということです。

さらに社家の下には30円という駅が存在し、下の文字から何となく門沢橋と書かれているようにも見えます。

 

相模線の路線図の一部です。

 

 

相   厚   社   門   倉   宮   寒

武 ~   ー   ー 沢 ー   ー   ー

台   木   家   橋   見   山   川

 

ということは、寅さんの写真が撮られたのは倉見駅、宮山駅や寒川駅があやしい、ということになります。

 

ただ、この時点では、第6作があやしいがそのロケだということまでは確定できない、ということでした。あくまでも写真が撮られた駅ということです。

 

そして、第2の過程は昨年2020年の年明け早々のことです。

ちびとらのサイトをご覧いただいている Hさん という方からメールをいただきました。

 

書かれていたのは、

昭和40年代寒川駅を出たところのキオスクの公衆電話

での寅さんの撮影の情報でした。

 

まさにシーンとしては第6作の電話のシーンそのものですね!

そして寒川駅!

 

第1の過程と情報が完全に一致。

第6作のシーンは寒川駅に間違いないのではないか、このように考えるようになりました。

 

そして、最後の過程。

Hさんのメールから1年9ヶ月。

 

先日の第14作のオープニングで埼玉県ロケがあったことを補強した撮影の高羽さんが使用した台本です。

 

福島県湯川村の湯川たから館で、第6作の台本をチェックしました!

 

そして!

そこには見事に、山口県のある駅前というシーンの上に、高羽さんの手書きで 寒川駅 と書かれていたのです!

 

3つの過程を経て、長年の疑問が完全に解決しました。

 

さあこれで最後に残るは現地訪問!

訪れたのは、11月上旬のとある日です。

左:2021年11月 ちびとら訪問時       右:「寒川町の70年」より

 

右の写真はロケから大分経っていますが基本構図は同じで、駅入り口の脇にキオスクがあり、人が立っているあたりで寅さんが電話していたと思われます。

 

また、下記↓のサイトにはロケ当時のホームの屋根とキオスクの位置関係がはっきりと分かる写真が掲載されています。非常に貴重な写真ですので是非ご覧ください。

My Station Odyssey 2: 寒川駅(相模線)キハ10 (so4338new.blogspot.com)

 

 

さて、冒頭にも書いた電話での会話を思い出してみてください。

 

「兄さん、近所にいるんじゃないんですか?」  近所ではないが、山口県ほど遠くはなかった!

「これから九州行くところよ」 → 寅さんは神奈川県から長崎へ行った!

 

いうことになりました・・・。

 

山口県で電話のシーンだけを撮るわけにいかず、大船撮影所から近い神奈川県寒川駅での撮影となったのでしょう。

 

寒川駅訪問時には、駅近くにあるコムロデンキさんでお話を伺いました。寒川駅北口商店会さんにありました。

 

駅のホームに寅さんのバックに映る屋根があったこと、駅入り口にキオスクがあったことなど記憶されていました。

貴重なお話、ありがとうございました!

 

そして、情報をメールでお寄せいただいたHさん、ありがとうございました!

 

それでは今日はこの辺でお開きということで…。

引き続き、ちびとらは旅を続けます。

2021年

11月

12日

高羽哲夫の軌跡~湯川たから館~                      そして高羽アングルでの埼玉ロケ地

さて前回の記事では、「男はつらいよ」に埼玉県でのロケがあった、というこれまでの定説を覆す発見について紹介しました。

そのロケ地が埼玉県秩父市の美の山公園であること、その補強材料を得た場所が福島県湯川村にある高羽哲夫さんの資料館だったことを書きました。

 

湯川村への訪問をお誘いいただいたのは寅友の寅福さん。

寅福さんはある作品のあるロケ地を探しており、資料館に展示してある「男はつらいよ」の撮影を務めた高羽さんが使用した台本を閲覧することを目的とされていました。

 

そのお誘いに私は二つ返事でOKしました。

なぜなら、私にも大きく2つの目的があったからです。

 

それがこの第14作のオープニングのロケ地について何かヒントはないのかということ。

そしてもう1つが別の作品のあるシーンについて、数年前から探索を続けており、そちらも何か台本に書かれてはいないのか見てみたいということでした。

10月中旬のある日、湯川村へと向かいました。もう1人、彰さんも同行されました。こういう場合、運転は私の仕事です。途中、雨も降りましたが、お昼前に無事、湯川たから館に到着。

 

湯川たから館には「高羽哲夫の軌跡」と立派な看板が立っています。

 

事前に寅福さんが台本の閲覧をさせていただく旨、許可を得ていたので、館の職員の方に歓迎していただけました。

 

そして初めて資料館に足を踏み入れました。

入口はこんな感じです。

 

湯川村の出身、高羽さんの功績がいっぱい詰まっていそうです。

 

館内には高羽さんの写真、ロケの様子などの写真がたくさん飾られています。

 

ロケ地を回ると高羽さんのカメラがどこから撮影したのか探して、それを私たちは高羽アングルと言わせていただいています。

 

その高羽さんがカメラの脇で指示をしたり、カメラを覗いたりしている写真の数々…。

それらを見るだけでも楽しい時間です。

高羽さんが使用された台本もずらりと並んでいます。

 

それではいよいよ台本の閲覧です。

お昼過ぎから閉館前までの4時間ほど、あっという間に時間が経っていきます。

 

ロケ地の記載やヒントが書かれていないのかチェックするのですが、どうしてもいろいろと台本の脇に書かれたメモだったり、撮影のサイズやパンなどのメモに目が行ってしまい中々はかどらないのです。

面白くて本来の目的を忘れてしまいそうになってしまいました。

 

閉館が近づき、いよいよ今回の目的の第14作の台本を手にしました。

いきなり本編最初のシーンの部分ですからね。

開けるのがドキドキです。

「あっ!!!」

と思わず声をあげてしまいました。

 

そして「良かった!やっぱり推理は合ってたんだ~」と発してしまいました。

 

そう。高羽さんの台本の1ページ目にしっかりと書かれていたのです。

実写(秩父美の山)

 

その声に何か発見したのだろうと思ったのでしょう。寅福さん、彰さんが近づいてきました。

 

そして、私が個人的に数年かけて作成してきたロケ地の資料データを見せました。そこに埼玉県秩父市と書いてある箇所を見せ、高羽さんの台本も見ていただきました。

 

長きにわたって、埼玉県ではロケが無かった!というのが定説となっていた中、お2人は沈黙…。

言葉を失うというのはこういうことなのでしょうか。

 

最後の最後に大発見をして私たちは湯川たから館を後にしたのです。

 

帰りの車の中。

お2人の会話は95%、この話題でした。

残りの5%は交通費の精算。

 

私はというと…。

初訪問のロケ地に降り立った時の最初の感動や興奮を大事にしたいという個人的な思いがあり、お2人の会話やスマホを使って秩父美の山の画像検索に極力加わらないようにし、安全運転に集中していたことは言うまでもありません。

 

そして、数日後…。

埼玉県秩父市美の山公園を訪れ、雲海は発生する秩父の山々の撮影に成功。

(サイトのTOPページに貼ってあります)

その後、夕暮れ時の撮影、そして3回目には「高羽アングル」での雲海撮影に成功しました。

 

ありがとうございます。高羽哲夫さん。

  

追伸…。

 

もう1つの目的だった別の作品のあるシーンについても台本にしっかりと記載がありました。

私のサイトを見た方からの情報提供、その後も私は探索を続け情報提供いただいた場所に間違いないとは思っていたのですが、この未発見だったロケ地がその場所であることが補強され確定することができました。

こちらについては近日中に報告させていただきます。